2016年5月29日日曜日

学んだ。ユニークであることの重要性!

  「『パピーの体重は体重の5%増える』に異議あり!」で示した標準曲線とパピー達の曲線を比較してみました。赤い破線と実線が標準曲線(目標曲線)です。


 両者の比較から明らかになったことは

(1) 生後2週間までは目標曲線に一致する推移であった。
(2) その後、デイジーの酷い下痢で18日と23日を中心に大きく伸び悩んだ。
(3) 絶食などの効果で24日頃から正常軌道に復帰。
(4) このまま推移すれば、生後28日目には目標を達成する見込み。
(5) なお、最軽量の黄ちゃんは、全期間を通じてサポート不足の感あり。

の5点。

 17~18日目の凹みは、デイジーが酷い下痢に陥ったことを示しています。21~23日目の伸び悩みも下痢。23日目の昼には、デージーは全く食を断ち、朝のフードも吐き戻しています。このように、パピーの体重推移は忠実にママ犬の体調を反映しています。私らは、このことにもっと早く気が付くべきでした。

 出生直後のデイジー号の体重は25.1Kg。それを2週間かけて25.6Kgまで戻しました。が、その直後から酷い下痢を2回繰り返して生後26日目の体重は23.9kg。1.7Kgの体重減。オッパイの出が悪くてパピーの体重が伸び悩んだのも当然の結果です。パピー達のことを考えても、これ以上にデイジー号を痩せ細らせるわけにはいきません。

 が、それはそれとして・・・。もう少し、下痢戦争に至った経緯の分析に集中し、そこから汲むべき教訓を明らかに・・・。

給予量=520g+CIW…通常給与量の233%+α(かなりの軟便)
 
給予量=600g+CIW…通常給与量の250%(酷い下痢)

 デイジーの下痢は、給与量が480gを突破した時に始まっています。整腸剤を大量服用させて何とか 520g+CIW まで増やしましたが、そこが限界点でした。それを越した後は、目も当てられない水便、血便の嵐。それでも、パピーが泣けば授乳に向かうデイジー号。実に、居た堪れない光景でした。

 振り返ってみれば、デイジー号に関しては、通常給与量の200%までの増量が安全圏だったということです。そして、それを大前提にデイジー号の食事・栄養管理計画を立案すべきだったということです。残念なのは、私らに《目の前のデイジー号の状態に即応してユニークな食事・栄養管理計画を立案・実行する知と経験とが欠如していたこと》です。まあ、初めての出産ですから当然と言えば当然のこと。が、《ユニークであることの重要性》にもっと早く気付くべきでした。反省です。

 いずれにしても、大事なのは明日からの後半戦。前半戦の教訓を活かして頑張りたいと思います。

にほんブログ村 犬ブログ 補助犬・セラピー犬へ

0 件のコメント:

コメントを投稿

Xanti 特集号

   台湾に渡った盲導犬候補生 Xanti の特集動画をBlu-rayに焼きました。  収録した動画は、第一集~第五週の5編。 Xanti 第四集 Xanti 第五集  第一集、第二集、第三集は、既に公開しています。お見逃しの方は、過去記事を閲覧されて下さい。 ◇◇◇◇◇  人の...