2016年5月29日日曜日

【補足】 一日の増分量と出生時体重との関係!

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 「『パピーの体重は体重の5%増える』に異議あり!」で提示したラブラドール・レトリーバーの乳児の体重増加スペースを再録すると次のようです。
1、出生直後に体重が増える量は、体重の9.5%程度とかなりハイペース。
2、生後1週目時点では7.9%前後までペースダウン。
3、生後2週目時点では6.1%前後までペースダウン。
4、生後3週目時点では4.8%前後までペースダウン。
5、生後4週目時点では3.8%前後までペースダウン。
6、生後5週目時点では3.1%前後までペースダウン。
7、生後6週目時点では2.6%前後までペースダウン。
8、生後49日目には、2.2%前後までにペースは落ちる。
「『パピーの体重は体重の5%増える』に異議あり!」より 

 もう少し正確に表現すれば

出生直後に体重が増える量は、体重の9.5%程度とかなりハイペース
  ↓
出生直後では、一日に体重が増える量は、前日体重の9.5%程度とかなりハイペース

ということです。となると、当然のように出生時体重との関係が気になります。

  Sub 体重増加量と出生時体重との関係()
      Dim I  As Integer
        Dim IP As Single

      For I = 1 To 50
            IP = (Cells(5, 4 + I) - Cells(5, 3 + I)) / 4
          Cells(7, 3 + I) = IP
      Next I
  End Sub  

 Dim文を省けば僅かに4行足らずのVBAコード。そこでは、本日体重 Cells(5, 4 + I) から前日体重 Cells(5, 3 + I) を減じることで体重の一日当たりの変化量を求めています。それを出生時体重である 400gで除しています。とは言っても、欲しいのは400で除して100倍した値。だから、実際には4で除しています。そうして求めた値を変数 IP に代入。その IP を Cells(7, 3 + I)  に代入することでズラズラズラと50日分の計算結果を横一列に並べています。

 多分、1000分の1秒にも満たない所要時間での処理。でも、それが終了した時に自動的に以下のグラフが作成されます。

▲体重増加量と出生時体重との関係

 グラフの意味するところは

一日の体重の大まかな増分量=((出生時体重+400)÷2)×0.2

 厳密には、この式に合致するのは生後24~28日の数日。でも、体重の増分量の大部分が出生時体重の15%~23%の範囲ということを考えれば、こういうアバウトな目安もあながちと言えるかも知れません。なお、出生時体重が300gのパピーの場合には、(300+400)÷2=350 の計算に従って出生時体重を 350g と見做して計算します。

 ラブラドール・レトリーバーの乳児の体重変化の目安を机上の計算だけで知るには、あらゆる角度からデータをグラフ化して、(1)全てに整合性がとれていること、(2)全てのケースで美しい曲線が出現すること。この二つが大事です。そういう意味で、3番目となる体重増加量と出生時体重との関係を示すグラフを紹介しておきます。


PS、出生時体重との関係を示す曲線と方程式

 この記事で紹介しているグラフの曲線ですが、それは一般的な Y = AX^2 + BX + C で表現される放物線のそれとはちょっと違っています。それは、多項方程式が描き出すものです。なんとも小難しい曲線のように思われますが、そうではありません。適度のしなりを持つ定規を始点、複数の中間点、終点を通るように当てた時に出現する軌跡そのものです。ですから誰でも市販の定規を用いて簡単に描くことができます。


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