2018年2月28日水曜日

【ママ犬日誌 2-021】ロボット犬 vs 仔犬!


 大抵の仔犬は、異音を立てて動き回る不気味な玩具等を怖がります。尾っぽを巻き込んで、遠巻きに様子を窺うのが普通。怖れと好奇心との葛藤に決着を付けるのに多少の時間がかかるものです。捕食行動の片鱗を見せるのは、その後の筈でした。しかし、そうはなりませんでした。

 実は、預かっている大事な仔犬にトラウマを植え付けちゃいけないと、3日前からロボット犬に馴らしてきました。

1、最初は無音のロボット犬と遊ばせる。
2、遠くにいるロボット犬が発する音を聞かせる。
3、10秒前後、パピールームに音を出すロボット犬を置く。

 こういう馴らしを1日2回×3日。結果、動画撮影時には馴れてしまって、3頭は完全無視。2頭も、「まあ、ちょっと遊んでやるか・・・」程度の対応に終始。なんとも面白みのない《記録№21》となりました。

2018年2月26日月曜日

【ママ犬日誌 2-020】滑り台遊びを始める!


▲動画【ママ犬日誌 2-019】

 早いもので仔犬たちが6週齢(生後42日~48日目)を迎えました。《乳離れ期》が終わって《断乳期》を迎えた仔犬たちの運動能力は日に日に発達しています。滑り台遊びの変化は、仔犬たちの変化そのものです。

2018年2月24日土曜日

離乳食プログラムをチョイと修正!

▲体重7倍到達記念撮影

▲仔犬の体重推移グラフ

▲離乳食計算表

 日齢別離乳食計算表を眺めていると、なんやら違和感を感じてモヤモヤ感が消えないでいました。

>あっ、フード増量のゴールが50日目ではなく53日目になっている。
>モヤモヤ感の原因はこれだ!

ってことで、本日の修正となりました。この修正で、明日からのフード量は、1回当たり1gだけ増えることになります。

 何でもそうですが、計画の節目が中途半端な日付ってのは頂けません。50日なら50日という切りの良い設定をすることが大事です。生後51日目から《人との社会化期》が始まることを考えれば、繁殖ボランティアの離乳食プログラムのゴールが生後50日目ってのは、誰もが頷けることと思います。

 今回の修正で、離乳食量の計算式=多項式の最終判定は4日後となりました。後4日間、現在のペースを維持出来たら、「多項式は当たらずと言えども遠からず!」と言えます。

 なお、次回動画ですが、それは「滑り台で遊ぶ仔犬たち!」の予定です。

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【ママ犬日誌 2-019】離乳食を4回に!

ひょ
▲動画【ママ犬日誌2-019】

 離乳食への切り替えを開始した4日目の朝、1頭が離乳食から顔を背けた。昼には、もう1頭も離乳食を拒否した。翌々日には、残りの3頭も拒食に走った。酷い下痢だった。ウンチの色は真っ白。明らかに離乳食の消化不良が原因だ。

 改善しない下痢。広がる拒食。続く体重の低下。

>このままじゃー、みーんな死なす!
>熊本まで走るよ!
>デイジー号も仔犬もぜーんぶ連れて行くよ!

 6日目の朝、妻が《熊本行き》を決断した。そして、迎えた7日目。下痢が止まった。8日目には、形のある軟便に戻った。そして、9日目には、新しい離乳食プログラムをスタートさせることができた。

切替え4日目/35日目-2頭が拒食開始。2頭に整腸剤Aを与える
切替え5目目/36日目-2頭の拒食続く。2頭に整腸剤Aを与える
切替え6日目/37日目-5頭全てが拒食。整腸剤Bに切り替える
切替え7日目/38日目-離乳食を一日に19.5gだけ与える。
切替え8日目/39日目-離乳食を一日30数グラムに増量。
切替え9日目/40日目-離乳食プログラム再開。


 9日目の午前2時、デイジー号が激しい下痢に襲われた。

 仔犬たちが離乳食を拒否した《魔の3日間》。その後の僅かな離乳食で凌いだ2日間。合計5日間に渡って、仔犬の体重低下を食い止めて横ばいを維持できたのはデイージー号の頑張りがあったからだ。一日8回を超える授乳を連続4日。正に、デイジー号は命を削って仔犬たちを守りきった。そして、力尽きた。

 新しい離乳食プログラムは、何としても成功させなければならない。それが、デイジー号の頑張りに報いる道。爺婆の責任だ。

離乳食と体重の増加テンポを一致させる

 先ず、私らが行ったことは、離乳食プログラムの見直し。

▲日齢別離乳食量計算表


 紫色の曲線が新しい離乳食プログラムそのものである。規定の量と比較すると、それは最大で35%近く少ない。生後44日目でも20%少ない。しかし、それは、仔犬の体重増加曲線と同じ式が算出した値。《必要な時、必要なだけ》という考えには合致した量である。

*日齢別離乳食計算の初期値が19gではなくて32gになっていましたので訂正し差し替えました。グラフは、定量式、定率式、多項式の比較の視覚化が目的なので訂正していません。

3コースの離乳食計画

 問題は、2割カット、3割カットの離乳食で標準的な体重増加を如何に実現するかだ。デイジー号がダウンした今、母乳で補う作戦は無くなった


養生コース・・・下痢気味の場合(普通コース-4g)
少量コース・・・軟便の場合(普通コース-2g)
普通コース・・・普通便の場合

 離乳食と母乳の両方を制限して標準的な体重増加を実現するには、仔犬の消化力を常にベストな状態に維持しなければならない。そのためには、日々、気配り・目配りして離乳食の量を調節することが必要。そういう考えで、上のような離乳食計画表が誕生した。

離乳食の回数も4回に

 仔犬の消化力を常にベストな状態に維持する常套手段は、給餌回数を増やすこと。

08:00 離乳食1回目
13:00 離乳食2回目
18:00 離乳食3回目
23:00 離乳食4回目

 これで

1、仔犬の体重増加テンポに合わせた離乳食増加ピッチへの改定。
2、仔犬1頭1頭の体調に合わせた調節の開始。
3、仔犬の未発達な消化能力に配慮した離乳食の回数増。

という3つの改善が出揃った。

結果は、今のところマズマズ!


35%カットの離乳食でも仔犬はスクスクと育つのか?

 こういう疑問は誰しも抱くこと。事実、

>あんたの言うことは無茶苦茶!
>どうして、65%の離乳食で仔犬が満足に育つのよ!
>栄養失調で死んでしまうよ!

と、妻が猛反対。そして、私が提案した離乳食計画を蹴った。

>仔犬の発達過程を無視した無理な計画は仔犬を殺すことになるぞ!
>後悔しても知らんぞ!

 新しい離乳食計画自体は、随分と前に作成・提案していた。そして、一応の警告を残して引っ込めた。それが、《魔の3日間》の出現で日の目を見たということだ。だから、それが成功するかどうかは、私の威信をかけた勝負なのだ。

 新離乳食プログラムが示す量を食べさせ始めたのは生後40日目から。今日で6日目。仔犬たちの体重は、目安を少しだが上回るテンポでスクスクと育っている。残すところ9日。新しい離乳食プログラムでは、一転して離乳食量が急ピッチで増えていく。仔犬たちは、間違いなく、これまで以上にスクスクと育つ筈だ。そうでなくては困る。ということで、祈るような気持ちで体重を測定する日々が続いている。

 お願い。仔犬ちゃんたち、いっぱい食べて、どんどん大きくなって。と、最後は神頼みして結びとする。

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2018年2月19日月曜日

離乳食の回数を4回に増やす!


 離乳食移行の失敗で酷い下痢に襲われた仔犬たち。1日~3日に及ぶ絶食の後に再開した離乳食は、

生後38日目‥‥06.5g*3=19.5g
生後39日‥‥10.0g*3=30.0g


と、かなり量をセーブした。結果、腹を空かして

>クーン!クーン!

夜中にも起きて鳴くこと激しくて困り果てた今夜である。

 絶食(拒食)した3日の間、仔犬たちが体重を維持できたのはデイジー号が頑張って母乳を飲ませ続けたからだ。深夜の2時、そのデイジー号が体調不良を訴えた。

>バシャーッ!バシャーッ!

 酷い水便だった。デイジー号の母乳頼りも、もはやこれまでだ。力なく横たわるデイジー号。腹を空かして泣きまくる仔犬たち。

>一体、どうしたもんじゃろーか?

と思案した挙句、4回目の離乳食を与えることを決断した。

 念のためにネットで「仔犬 離乳食 回数」と検索。すると、某中型犬のブリーダーは

離乳食は、2ヶ月目までは4回与えましょう。

と書いていた。どうやら、私が出した結論は暴論ではなかったようだ。ということで、今日から《離乳食の回数は3回ではなくて4回》となった。

 さて、仮に、回数3回と4回とで与える離乳食の量は、どのように変わるのだろうか?

▲新しい離乳食計画表

 新しい離乳食計画表は、体格の大・中・小によって与える量を変えている。具体的には、明日の計画は次のようである。

《3回》

大の子:18.8*3=56.4
中の子:17.2*3=51.6
小の子:15.7*3=47.1

《4回》

大の子:14.1*4=56.4
中の子:12.9*4=51.6
小の子:11.8*4=47.2

 各自が明日食べる量は、次のようである。

黄色ちゃん⇒14.0*4=56.0
黄緑ちゃん⇒14.0*4=56.0
橙色ちゃん⇒13.0*4=52.0
桃色ちゃん⇒13.0*4=52.0 
紫色ちゃん⇒13.0*4=52.0 

 明日は、仔犬たちが離乳食を再開して3日目。便の状態は、《完全な水便》から《ややニョロニョロが確認されるプリン状》以上に改善してきた。パピー用フードは7粒で1g。離乳食を3回から4回に増やせば、今日より僅か21~28粒だけ多く食べてくれればクリアできる計画である。

>便の状態が悪化すれば、4回目を再検討すればよい。
>離乳食4回への移行は、調節機会が増えるメリットがある。
>加えて、仔犬たちの胃腸の負担は大きく軽減される。
>デイジー号の頑張りが限界に達した今こそ4回に移行すべきだ。

と最終結論が出たところで夜中の3時の時報が鳴った。本日は、ここまで。


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Xanti 特集号

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