▲体重推移予測のグラフ
▲体重推移予測の3つの式
1、定量式:前日+80g(引上げ時体重=4,560g)
2、定率式:前日*1.048 (引上げ時体重=4,580g)
A:仔犬の体重は、前日より 80g づつ増えて 4,560g に達する。
B:仔犬の体重は、前日×1.048倍 づつ増えて 4,580g に達する。
と、AとBとが私見を戦わしていたらCが次のような妥協案を提示しました。
C:ここは、双方の間をとって目安にしようじゃないか!?
「まっ、それでいいか!」ということで、《多項式》とも形容できる仔犬の体重予測式が決まった次第です。
なお、体重の初期値(400g)は、誕生時ではなくて生後1日目としています。これは、今回の出産の特殊性を考慮してのことです。
※今回の簡略化を思い立った理由!
理由1、定量式と定率式の目標値を一致させる。
理由2、Excel での《ツツ-ッとやるだけ》を実現する。
肝心の目標値ですが、定量式と定率式の差を近づける作業の結果で出現した値をそのまんま採用しています。と、かなりいい加減なもんです。「予測式(=多項式)をより安直に導き出す!」ことに主眼を置いたもので、正確性を確保するための簡略化ではないということです。
PS.1、美しくなければ予測ではない!
冒頭のグラフは、どこからどう眺めても美的ではありません。
>美しくなければ予測ではない!
が、私の考え。
▲41日齢以降の予測値を下方修正したグラフ
41日齢:予測値=予測値*0.998
42日齢:予測値=予測値*0.996
・・・・・
53日齢:予測値=予測値*0.974
このように最後の2週間の予測値を下方修正して漸次性を強化すると、そのカーブは美しさを取り戻します。結果、引上げ時の体重は 120g だけ下方修正されます。まあ、ここら辺りは、服飾デザイナーとしての拘りに過ぎません。
この手の議論は、ままあることです。例えば、袖のイセ量、上衿の製図線の傾き、あるいは胸囲と各種寸法などなど。昭和20年代の教科書に盲目的に従えば定量。これに対して、最近の某教科書は「定率が妥当!」と主張しています。
>どっちも間違いですよ。
>強いて言えば、定量と定率とが示す値の中間値。
(伊藤忠商事のデザイン・アドバイザー)
更に、極小サイズと極大サイズに至っては、その増減率は《やや少なく》や《やや多く》へと変化していきます。仔犬の体重に当てはめると、生後半年を過ぎると増加率は《やや多く》に転じて1歳前後には《微増》となります。全体の変化は《S字カーブ》を描く。これは、袖のイセ量等の変化と同じそれです。この《S字カーブ》を数式化することで上着やパンツの全てのグレーディング・ルールが決定しています。
ということで、先に示した《多項式》が曲がりなりにも適用できるのは仔犬時代だけです。全体の変化を示すそれは《S字カーブ》を描く本当の多項式です。で、その式の解明は、協会のスタッフに任せます。
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