▲新型トイレトレーを配置したパピールーム
▲トイレサークルを復活させたパピールーム
6月13日のパピールームの最終拡張に伴ってトイレの最新兵器も到着。トイレトレーは底板と編状のシーツカバーという二重構造。
>ウン!?ウーン!?
と、その構造について大いなる疑念を持ちつつも試用することに決めた。だが、その結果は散々だった。
散々1、先ず、粗相回数が飛躍的に増えた。
散々2、加えて、トイレトレーの水洗いという手間も増えた。
>編状のシーツカバーでシーツ遊びを完全に防ぎます!
これが、新型トイレトレーの謳い文句。だが、そもそも、仔犬がシーツ遊びに興じるなんてことは絶対にありえない。この21年間に13頭の犬を飼ってきたが、そういう行為に及んだのは一頭もいない。
>僕達、用を足したらさっさとトイレサークルから退出するよ。
>わざわざ、トイレサークルに入って遊ぶなんてことはしないよ。
飼い主と戯れるという最高の喜びを捨ててトイレサークルで遊ぶ酔狂な仔犬などいない-これが、私の経験知である。
【パピー三原則】
原則1、寝るのはベッドルーム(ハウス)
原則2、遊ぶのはリビング(ブルーシート広場)
原則3、出すのはトイレ(トイレサークル)。
我が家の犬にとっては、パピー三原則は絶対だった。
【なぜ、粗相回数が飛躍的に増えたのか?】
1、リビング内トイレが彼らの意識の低下を招いた。
2、リビング内トイレゆえに安心して用を足せなかった。
3、何よりも彼らから大切な学習機会を奪い去った。
リビング内トイレだから当然にリビングもトイレも同じ遊び場。仕切りがなきゃーどっちもおんなじ。その構造が、彼らの意識からパピー三原則を追放した。リビング内トイレはトイレ兼遊び場。この曖昧な存在様式が彼らの意識に反映したのである。加えて、誰かが用を足し始めると、他のパピーが「な、何をしているの?」と集まってくる事態が発生した。用を足そうとしたパピーは、堪らずにトイレトレーから退出する。そして、ブルーシート上にシャー。更に困ったことには、出したウンチを集まったみんなで踏みつける事態も多発。
>ゲッ、こりゃーダメだ!
ということで、折角のニュータイプのトイレトレーだったが撤収してトイレサークルを復活させた。
【トイレサークル復活後の粗相は激減!】
食事が終わればトイレサークルに。そうすると、シッコしたいパピーは10数秒以内に必ず用を足す。120秒以内にウンチをする。だから、彼らがトイレサークルに留まるのは最長で180秒。この体験の蓄積がトイレトレーニングには必要不可欠。なぜなら、ハウスから出て用を足すのは生得的行動。しかし、ブルーシート上で用を足すのか、それともトイレで用を足すのかの選択は習得的行動。つまりは、後者の選択は、体験学習の結果なのである。つまり、パピー達がトイレで用を足すようになるには体験の量的な蓄積が必須なのである。
トイレサークル復活後は、パピー達は再びこの学習システムに回帰した。そして、その存在様式が彼らをして「遊ぶのはリビング、出すのはトイレ」という意識を思い出させた。結果、トイレサークル復活後の粗相は午後4時現在でゼロである。従来の実績からして、多分、明朝までの粗相は3~5回。彼らは、それを実現する資質も能力も持ったデイジーが産んだ盲導犬候補生なのである。
思うに、新式トイレトレーが活躍するのはサークル飼いという特殊な環境でのことなのかも知れない。ハウスとトイレとを完全分離してリビングフリーで飼育する私らのケースでは不必要なツールなのかも知れない。そんな感想を抱いた新型トイレトレー体験である。そして、「なーんでも試してみなきゃー判らない」とも思った12時間である。
PS、完全な自由放任の結果は・・・。
食事の後に3分を限度にトイレサークルに入れる以外は完全な放置。どこで放尿しようがするがままの放任状態に置いている。5頭のパピーが相手だから、前兆を察知してトイレサークルに抱き入れるなんてことはできない。つまり、私らは、トイレトレーニングには取り組んでいない。その結果、06/14 09:00~06/15 05:00 の間の粗相回数は4回。粗相率=7%(各頭、一日に1回の失敗)は完全な自由放任システムの限界のようだ。パピー委託式までに残された日数は10日。夢の粗相率=0%を達成したパピーを引き渡せるのかは微妙なところである。
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