2015年9月24日木曜日

本能を超える仔犬達の母を目指して!



 2015/09/19にNHKで放送された「地球ドラマチック:イヌ その秘められた力」は、私ら夫婦にとっては実に興味深いものだった。番組では、一頭のラブラドール・レトリーバー(メス)が盲導犬になるまでの日々を紹介していた。

01、誕生(視力や聴力が未発達な段階)
02、生後2週(目覚める視覚、聴覚、嗅覚)
03、目指せ盲導犬!生後4週(家の中を探索開始)
04、目指せ盲導犬!生後5週(母親から離れて独り立ちへ)
05、目指せ盲導犬!適正検査(稟性が試される生後7週目)
06、目指せ盲導犬!生後9週(PWと絆を結ぶ段階)
07、目指せ盲導犬!生後3ヶ月(簡単な指令の学習開始)
08、目指せ盲導犬!生後9ヶ月(家族との関係を更に深く)
09、目指せ盲導犬!生後1年(本格的な訓練の開始)
10、盲導犬誕生!次の世代へ(1歳6ヶ月)

 イギリスでは、生後7週目に盲導犬としての適正(稟性)を判断する。

テスト1、聞きなれない少し怖い音にも落ち着いて対応できるか?
テスト2、玩具遊びの最中でも呼んだらちゃんと戻ってくるのか?

>合格です。
>文句なしだ。

 彼女の対応と反応は完璧だった。全てにおいて試験官を満足させた。その後、彼女は「栴檀は双葉より芳し」を身をもって証明した。

 番組では、彼女の他にも牧羊犬、救助犬、介助犬、飼い主のガンを早期に発見した犬達の驚異に満ちたエピソードを紹介していた。

>この子は、子羊の出産時期にはミルクの容器を運びます。
>親のいない子羊にはボトルを口で咥えてミルクを飲ませます。
>自分で勝手に覚えたんです。

>私は、(交通事故にあって)車椅子から投げ出され意識を失ってしまいました。
>エンダルは、私が息が出来るように横にしてくれました。
>そして、車椅子の下から引っ張り出した毛布を掛けてくれました。
>その後、足を引きずりながら近くのホテルまで助けを呼びに行ったのです。
>そのエンダルが、最後に教えてくれたのは「(別れの)悲しみ」でした。

 犬の脳は、人と暮らした長い年月を通じて人の役に立つ行動をした時に充足感や達成感を感じる脳内物質を分泌するように発達したという。その脳の進化が、時に、彼らをして本能を超えさせる。

I need you.

 「私は、君を必要としている。」-この一言を聞くために。「私は、今、必要とされている。」を体感するために。働く犬達は自らの意思で本能を超えていく。

 デイジー号が本能を超えて活躍する仔犬達の母と呼ばれる。それは、夢かも知れない。しかし、そんな日がくれば、どんなに嬉しいことだろう。
「地球ドラマチック:イヌ その秘められた力」の再放送日
Eテレ:9月28日、午前0:00~


▲響号

にほんブログ村 犬ブログ 補助犬・セラピー犬へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

Xanti 特集号

   台湾に渡った盲導犬候補生 Xanti の特集動画をBlu-rayに焼きました。  収録した動画は、第一集~第五週の5編。 Xanti 第四集 Xanti 第五集  第一集、第二集、第三集は、既に公開しています。お見逃しの方は、過去記事を閲覧されて下さい。 ◇◇◇◇◇  人の...