1、台所の窓近辺。
2、ソファーのクッション。
3、扇風機の足元。
4、床の間。
‘フクちゃん’の動きが止まる。そして、お尻を下ろす。次の瞬間、黄色くて濃い液体を射出する。
度々の目撃で、「あっ、やるな!」ってことは見極められるようになった。だが、相手は「いけない!」も「No!」も通じないツワモノ。「シャーッ!」を阻止することにことごとく失敗。連戦連勝の‘フクちゃん’。連戦連敗の人間様。それが、現実だ。
このまま放置すれば、‘フクちゃん’のスプレー行為が習性として定着するのは必定。それだけは、なんとしても阻止せねばならない。「もはや、早期去勢あるのみ!」は、当然の結論だ。
>果たして、去勢でもってスプレー行為を根絶できるのか?
私の中では、その答えに少しだけだが疑問符がついている。なぜなら、我が家周辺が野良猫の寝倉となっているからだ。
我が家から数十メートルの場所に米の集配倉庫がある。そこが、野良猫の生活拠点になって久しい。夜の帳(とばり)が下りると野良猫軍団は、わが団地へと移動してくる。そうして、車の下などで一夜を過ごす。朝日が昇ると、米の集配倉庫へと打ち揃って帰って行く。
多分ではあるが、この野良猫の存在が‘フクちゃん’のテリトリー意識を刺激しているのだと思う。「たとえ去勢しても?」と思うゆえんである。でも、彼らを我が家周辺から追い払えない。玄関を開けてデイジー号と外に出ても逃げない。近づくとゴロンと腹を見せる。そんな愛らしい彼らを棒でもって「シッ!シッ!」と追い払うことはできない。
まあ、色々思うが、この手の思案を幾ら重ねても本当の答えに接近するなんてことはありえない。ただただ、「なすべきことをなす」という実践の果てにのみ答えがあるのだから。
それにしても、猫派と呼ばれる人達は、かかるスプレー攻撃の中でいかにして平穏な日々を送っているのだろうか?「人生色々、人の好みも色々」とは言うものの、謎は深まるばかりである。
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