昨夏に保護した黒猫のフクちゃんが2、3ヶ月前からリビングのドアを開けるようになった。
>カリカリカリ、ガサガサガサ!
ともかく、しつこい。暇さえあればリビングのドアの縦溝に爪を立てて「開け!開け!」攻撃を執拗に続ける。ドアが1、2mmでも動いたら
>カリカリカリカリカリカリ、ガサガサガサガサガサガサ!
と一気呵成の最終アタック。これで、ドアが開いて、目出度く黒猫のフクちゃんは脱走に成功する。離れにも闖入する。二階へも駆け上る。時には、玄関の飾り棚に登って大事だ大事なパピーウォーカー記念の置物を落とそうとする。
>出入りする時はドアにストッパーをかますこと!
確かにストッパーをかませば黒猫のフクちゃんは容易に開けることはできなくなった。しかし、その結果、人間様は和室を通って出入りする羽目となった。実に面倒な仕儀である。
>オウ!こんなやり方があるんだ!
>フッフッフ!これなら脱出できないぞ!
今日、ネットを閲覧していた妻が、何やら妙手を見つけたらしい。ぶ、不気味な笑い声を発しつつ私を振り返った。その目は異様に怪しく光っていた。
妻が見つけた猫の脱出防止策とは、ドアの下部をL字型の構造体で塞ぐという簡単な仕掛け。そのL字でドアの縦溝をカバーしてしまうというもの。そうすれば、猫は溝に爪を立てることができない。カリカリ、ガサガサ!のやりようがないということだ。
早速、家中を物色するとまっこと手頃な素麺の箱があった。そこで、チャッチャと脱出防止装置を作成することに相成った。角は片方の角を切り取ってアロンアロファーで接着して二重に。それを、両面接着テープで柱にペタン。こうして、目出度く手作りの黒猫フクちゃん脱出防止装置が完成した。
効果は抜群であった。
>ウヌヌ?ウヌヌ??ウヌヌ???
ドアの前に行ったフクちゃんは、突如出現したL字構造体に困惑するばかり。どんなに目を見開いて見つめても、あのドアの縦溝が見当たらないのだ。「チェッ!」と舌打ちしたかどうかは定かではないが、やがて諦めてフギャーンと一鳴きしてキャットタワーに戻った。
大成功だ!
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