2018年3月4日日曜日

離乳食プログラムについて

▲離乳食の目安 by ユカヌバ公式サイト

 物事は細部だけを見ては判断を誤るものです。そういうことで、一ヶ月齢~7ヶ月齢全体の離乳食プログラムと矛盾のないそれを再検討してみました。手掛かりは、ユカヌバの公式サイト。そこに示されている目安をグラフにすると上図のようです。

 そのグラフが示す《生後30日から60日の離乳食の目安》は次のようです。

生後30日・・・__0g
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 一日:+13.5g
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生後37日・・・_95g
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 一日:+10.0g
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生後44日・・・175g
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 一日:+7.1g
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生後51日・・・225g


 増量ピッチは、最初の一週間が一番多い。その後、1週間で増量ピッチは3割程度漸減していきます。50日目の目安量は 210g です。

 ここから見えてくることは、《仔犬の体重が増えるピッチに合わせて離乳食も増やすべきだ!》という考えは、一ヶ月齢~7ヶ月齢全体の離乳食プログラムのそれとは明らかに矛盾しているということです。

 「今回は、ママ犬デイジー号の体調が良かった。そこで、ユカヌバの公式サイトの目安の真逆でも《母乳補完》で仔犬たちは育つことができた。」-そう考えることもできます。仮に、母乳が出ない状況だったとしたら、離乳食プログラムは限りなくユカヌバの公式サイトの目安に接近することを求められると考えるのが自然です。

 ユカヌバの公式サイトの目安は、「生後30日からの2週間で、いかに離乳食の増量に成功するのか?」-を教えています。それに成功したら増量ピッチの2割減、3割減という離乳食プログラムもあり得るということです。

 ということで、《仔犬の体重が増えるピッチに合わせて離乳食も増やすべきだ!》という考えは、まあ、はっきり言って間違いでした。ここに訂正し撤回しておきます。

PS1、盲導犬協会のプログラムについて

 盲導犬協会のプログラムは、《母乳+離乳食》という考えでもって《ユカヌバの公式サイトの目安》が示す初期の増量ピッチの多さと無理とを低減・軽減しています。一種の現実路線だと言えます。次回は、その現実路線の現実路線たることを証明することが課題です。色々ありましたが、離乳食プログラムについては、このように反省しています。

PS2、離乳食プログラム改訂版

 ユカヌバの公式サイトが示している目安の精神を尊重しつつ、《量だけでなくて質も大事!》《仔犬に無理をさせては元も子もない!》という現実が教えた教訓を踏まえて《離乳食プログラム改訂版》を作成してみました。

 離乳食プログラム改訂版の特徴は、5週齢半ば~6週齢最後までの10日前後の離乳食量を重視したものになっています。仮に、この離乳食プログラムを実践できたとしたら仔犬たちの体重は50日目に11倍に達するものとおもわれます。






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