今年の5月に我が家にやって来たママ犬デージー号は、用を足す場所を選ぶ犬だった。草場ではなく砂利場が彼女が決めた排泄場所だった。
ところで、我が家の庭は芝生。しかも伸び放題。一方、隣家の庭は砂利が敷き詰めてあるので彼女の好みにピッタシ。そこで、私達は隣人の目を盗んで用を足させ続けてきた。もちろん、そんなことぐらいで目くじらを立てる隣人ではない。しかし、いつまでも許される行為ではないことは明らか。
>今日中に芝生をバッチリ刈りなさい!
>明日からデイジーの排泄場所は我が家の庭にするから!
7月23日朝、妻の有無を言わせない厳命が下った。そこで、700円のハサミを片手にチョッキン、チョッキン。3時間ばかりの苦闘の末に我が庭はスッキリシャッキリ。
>はーい!ワン・ツウ!ワン・ツウ!
>デイジー、グッーッド、グッド!
短く刈り込んだ庭は、どうやらデイジーの許容範囲内だったらしい。
>ウーン!もう一つしっくりこないなー!
>わ、判った!砂利を敷けばいいのだー!
ということで、つ、ついに、我が庭に砂利が撒かれた。
【目指すは、土間排泄】
我が家のシベリアン・ハスキー犬は、土間で用を足していた。
そもそもが私達が建てた家は、総二階で玄関なんぞないタイプ。正確には、黒いステンレス製の<横幅一間、突き出し半間>が玄関という簡素な作り。そんな我が家を見た義母が、「あっ、私、一緒に住まわせて!」というので急遽12畳ばかりの離れを建て増した。その時に、つなぎとして3畳ほどの玄関が誕生した。その際に、シベリアン・ハスキー犬の排泄場所として用意したのが写真の土間である。
なお、3畳の玄関とトイレ+ミニキッチン+押入れといういう仕様の12畳の離れは僅かに3日で完成した。本体は4日を必要としたから一日だけ短い。いずれも、トラックで運んできた床と壁、それに天井と屋根とを強力な接着剤でペタペタと貼り合わせて終わり。正に、我が家は学芸会のセットみたいな家なのだ。
>土間に砂利を敷けば多分・・・
妻は、さらに遠くを見据えている。
PS、庭に行くと即座にシャーッ!
今、夕方の散歩に出かけた。まず、試しに庭を横切ってみた。すると、デイジーは初めて砂利場を目指して足を速めた。そして、即座に座ってシャーッ。それを知った妻の鼻はめいっぱいに横に膨らんだ。